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ホリエモン復活を祈念して一発

難解な超長文です、あえて読もうと思ってくださる方、
あと、圧倒的にご意見が異なる方、許して下さい(笑)。


世の中ホリエモン一色。で、テレビ見てると、テレビのコメンテーターも、街行く人々の発言も、「マネーゲームけしからん」「額に汗して働かなくては」という論調が極めて多いのに辟易とする。あのさぁ、東京証券取引所はマネーゲームの殿堂、てめーらの発想なら世界有数のマネーゲームの賭場以外の何者でもないのであって、世の中で言う機関投資家はマネーゲームが100%本業なんですが何か?ライブドアなんて、まだ実業やってんじゃんか(笑)。野村アセットマネジメントは、日本最大のマネーゲーム専業企業だぜ?おまいら、東証とか野村アセット全くけしからん!つーてみろよ。

しかし、光通信といい、ライブドアといい、何で「二番手組」は不正に走るのか。実はそれは、とてもわかりやすい動機がある。光はソフトバンクに勝ちたかった、ライブドアはヤフーや楽天に負けるわけにはいかなかった。それは何故か。それは、単純に「負けは死」と簡単にイメージできる世界だからだ。一時期はやった複雑系、収穫逓増という考え方は、彼らを妙なゼロサムゲームの競争に駆り立てる。それが真実かどうかは別として。表面的な虚勢と異なり、彼らの深層心理は危機感でいっぱいだろう。「勝たねば、やられる」、効率的な社会では、トップに近くなればなるほど、トップに立たねば全てを失うイメージがわくのだ。特にライブドアの場合、巨人ヤフーとの競争に半分絶望的な危機感を感じていたであろう。そういうことが一ミリもわからない奴が、何でテレビで偉そうにしゃべっているのか、自分にはわからない。あのジェントルマン楽天ですら、急にTBS買収などというあそこまで過激な行動に出たのは、実はそういう理由なのだ。

別に、ライブドアを擁護する気は起こらない。自分の前職も今は実はヒルズにあって、二つの業界ナンバーワン事業を有する企業だが、自分がいた頃の大半は両方の事業ともに2番手、最後の方で片方がまさにナンバーワンになり、もう片方がナンバーワン追撃体制を完了した頃だった。二番手の頃、同じような危機感は社内に蔓延していたが、社内のどこにも、不正を働こうという動きはなかった。CEOにしても、CFOにしても。ちなみに、Cがつく人はこの会社には4人いて、自分はその中では一番下っ端のCがつく奴なのであった。当然役員会にも出席していたし、そういう不正が無いのは手に取るようにわかる立場だった。どれだけ形成不利でも、あくまで、正攻法でトップを目指した。業界3位の会社と合併しちまって1位になったのも、まあ正攻法のうちだろう。

違法行為をしてまでもでトップを目指すリスクを実感できなかったところに、天才ホリエモンの慢心があったのは間違いない。そういう意味では、彼にとっては初めての挫折。彼には挫折の経験が無いことを、自分は以前から最大のリスクだと思っていた。そうしたら、挽回不可能かもしれない挫折が(笑)。この試練を乗り越えて再びビジネスシーンの一線に登場した時、自分はもしお金持ってたら、ホリエモン関連株に超投資しするだろう。自分が知る限り史上最強の天才に、人間として必要な経験が伴った時、彼はまさに世界最高の経営者になるのではないかと期待している。細木数子は死んで欲しいほど嫌いだが、彼女の年初の予言「ホリエモンが世界一になる」がいつか当たることを願っている自分もいたりする。ま、彼も今回のことで前科一犯、すごく困難なもんなのは間違いないが。いずれにせよ、人の評価をころころ変える奴ら、人の価値を多面的に見ずに、ひとつダメなら全否定、いいと思えば全肯定、そんな人物評価しか出来ない人間ばかりの日本、なんか心底イヤになる。
by ryouchanxp | 2006-01-25 00:01 | 生活の智恵
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