吉野家牛丼期間限定販売について想う

はい、ウルトラ長文かつ極めて難解な部分が9割の日記というよりはオサーンの主張です。
無駄に長いので、多分読んでるうちに飽きますw
特に企業経営とかブランド戦略に興味の無い方は、全く面白くないと思うので、よろしく。

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りょうはかつて京橋勤務の頃、京橋にあった「たつ屋」という牛丼屋で、多分年に250杯は牛丼を食べていた。そのうち200杯は、昼食、というかそこ以外でほとんど食べない。夜も頻繁にたつ屋。もちろん昼夜連続。まあ、そんな異常な牛丼フリークでもあったりょうであるが、特に吉野家については、牛丼は吉野家とかいうこだわりは全くない。むしろチェーンで一番好きなのがたつ屋(もう新宿にしかない)で、松屋と吉野家が同じくらい。で、もう2年以上も吉野家で食べてないから、いい加減味も忘れている。むしろ、以前よりも最近は牛丼を食べない日が圧倒的に増えたように思う。以前は六本木で時間が空いた時とか、吉野家でよく食べていたのだが。

ところが、日米合意に基づいて米国産牛肉輸入が再開され、先月18日、そして今月は月初5日間限定だが吉野家が牛丼を復活させた。思えば2年半にわたる、牛丼ブランクであった。他社はとうの昔に牛丼メニューを復活させ、ゼンショーなんぞはこれを機会にM&Aなどを駆使して業界最大手に躍り出た。この2年半、吉野家は何故、手をこまねいていたのだろうか。

あまり知られていないが、吉野屋が他社と異なり牛丼を販売しなかった理由は、このようなことらしい。
100年の歴史を経た“吉野家の牛丼”に対するこだわりとは、「穀物飼育された若齢肉用牛一頭から約10㎏しか取れないショートプレートと呼ばれる部位を使わなければ、吉野家の牛丼の味は出せない。つまり、他の部位を使うと、吉野家本来の味ではない牛丼になってしまうので、それはやらない」ということだ。
また、ショートプレートの確保に関する大きな障害が2つあるという。ひとつは、部位単位での肉の流通システムが確立している米国から調達することが最も合理的で、一頭丸ごとの取引形態を取る日本を含めた他の産出国からは、現時点の仕組みでは安定的確保が困難であること。そして、もうひとつは、吉野家の使用量は年間3万トンで、豪州と日本で生産されているショートプレートを全部買ったとしても足らないということ。
以上、日本総研橋本徳生氏コラムより
これには、自分は二つの意味で異を唱えたい。何も今言い出した話ではない、吉野家が牛丼の販売を止めると言い出した頃から、自分は周囲に大声でしゃべっていた。よくある誰にも言ったことのない「ほれみたことか」とは決定的に異なる話なので(といっても証人はネット上にはいないが)、とりあえずそういう目で見ないで聞いて欲しい。自分の当時の判断は、結論とすれば株式市場的判断では大正解であった。その後吉野家は牛丼業界で完全な「一人負け」である。そして、真の意味での企業価値的な意味においても、致命的失敗だったと更に言おう。後に述べるが、今後百年の展望を失ったに等しいのだから。

吉野家の経営戦略における致命的判断ミスのひとつは、「それでお前らは牛丼を食べたいという人々を、2年半も放置するのか」ということ。物理的にこの世から絶対に牛丼というものを作り出せないのなら、それも仕方ないだろう。しかし、現実には他社はもちろんのこと、「ショートプレート」じゃない牛バラ肉は、調達可能なのだ。だったら、それを使って次善の策をどうして追求することなく、早々と牛丼販売を中止し、米国産牛の輸入解禁まで「新しい牛丼」を開発しなかったのか。確かに品質にこだわることも大切だが、企業には「安定供給」の責任と義務があると思う。今になってこそ牛丼を2年半販売しなかったという、この「消費者をないがしろにした」経営戦略を評価する向きも増えているかに見えるが、この2年半消費者を吉牛から遠ざけたという戦略は、致命的な経営判断ミスだと断言する。現実に、この間吉野家の業績も株価も、最悪の推移を辿ったわけであり、これを「仕方なかった」とは自分は全く思わない。

例えどんな事情があろうとも、一度たりとも牛丼の火は消してはならなかった。数量が足りなければ、価格と限定数量でコントロールして、何がなんでも牛丼販売は続行しつつ、他メニューの開発・提供をすべきだった。そして、安定供給のために別の部位を利用した、新しい牛丼の開発をすべきだった。街道沿いの吉野家の看板を見てみるがいい。多くの店が未だに当たり前のように、「牛丼」の看板を掲げたままでいる。看板に偽りありとは、まさにこのことだ。そしてその結果、牛丼業界最悪の低迷となったこのブランド、株主にとっても、そして何よりも牛丼を食べたいと望む消費者にとっても、本当に最悪の経営判断だったであろう。

その上吉野家は最近になるまで牛肉メニューの投入を行わなかった。吉野家はようやく後半になって牛鉄鍋だの焼肉だのというメニューを販売始めたわけだが、それまでは一貫して牛肉以外、もっと言えば「豚」にこだわった。単品メニューとして成立させる商品が必要だったのだろう。オペレーション上無理だったと言いたいんだろう。しかし、吉野家は「吉牛」と言われるほど、牛肉のイメージが強い。そして、日本人にとって牛肉とは、昔からずっと憧れの高級食材。つまり、吉野家のアイデンティティとは、牛丼であり、高級食材牛肉を庶民的価格で提供する外食チェーンというものであったのは間違いない。

だとしたら、吉野家における本物素材とは、牛肉でしかありえない。ミキモトが模造真珠ばかり提供したら?COACHのバッグが素材を全て合皮に切り替えたら?話にならないだろう。それと同じだ。牛肉を提供しない吉野屋は、申し訳ないが「堕ちたブランド」以外の何ものでもなかった。牛丼が難しかったのなら、何故「牛」への拘りすら捨てたのだ。間違いなく言えるのは、投入して好調な売上を示した「牛焼肉定食」、物理的に不可能な店が多いかもしれなかったのは理解するが、投入がここまで圧倒的に遅れなければ、あのような事態は避けられた公算は大である。加えて、豚だの鶏だのを販売し続けたこの2年半、吉野家の「牛」ブランドは、相当失われたに違いない。それでも、今でもあれだけの祭りを起こせるだけ、元のブランド力の強烈さも理解はするが、牛を捨てていた2年半、この影響は将来確実に出るだろう。味というブランドに拘るのなら、少なくとも素材は捨ててはならなかったのだ。

そして、何よりも吉野家が失ったのは、時間だ。業績低迷により今、すかいらーくやゼンショーが手にしている外食企業の数々は、本来吉野家が手にしていてもおかしくないものばかりだ。外食における丼もの?業界の圧倒的なキングであったのが、同種の同業では規模において同業を買い捲ったゼンショーに抜かれ、自社の低迷はある意味同様低迷していたマクドナルドを救いそしてマクドナルドも今や復活、一方資本市場戦略としてはすかいらーくは経営フリーハンドを得るべくMBOで非公開企業となった。その間、業績低迷によりあらゆる方面で何ら手を打てなかった吉野家は今や、王者ではない。どころかむしろ少しビハインドである。牛丼復活でもちろん業績は圧倒的な回復となるであろうし(そんなにならんかもしれんが)、今後は今以上に、牛丼を2年半販売しなかった戦略に対する評価が集まると思うが、自分にはこの激動の2年半を、完全に自業自得の業績不振にあえぎ、ライバルたちに「追い抜かれてしまった」経営戦略を、ただの馬鹿だとしか思えない。質にこだわるのはいい。しかし、質にこだわり過ぎて大衆マーケティングに失敗し、自社が築いたOSのアイデアを盗まれたあげくマニア向けPCメーカーに転落し、今やむしろ携帯音楽プレーヤーメーカーとして生き残っているアップルコンピュータの例もある。株式市場に上場している以上、勝つのは義務だ。ゼンショーが、すかいらーくが買った企業はもう、吉野家は買えないのだ。この間ライバルにたまったキャッシュと、自社で起こったキャッシュアウトは、今後の経営戦略にどれだけ悪影響があるだろう。そして企業価値の源泉たる将来キャッシュフロー獲得という意味では、「吉野家」業態で得られる限界キャッシュフローを再現したところで、多彩なキャッシュフロー獲得ルートをこの間構築したライバルたちと、何の手も打てなかった吉野家、今後どれだけ不利になるであろうか。前段で百年の計を誤ったというのは、そういう意味だ。そのような観点から言えば、勝てる試合を2年半も不戦敗し続けた現在の安部社長の罪は、極めて重いといわざるを得ない。

とここまで書いといてなんだが、10月2日にそんな吉野家に牛丼を食べに行ってきたw 注文は、多分10年以上同じ文句、「並!卵!味噌汁!」。早速卵を割ってかき混ぜたものを回しがけ、七味を大量に乗せて、いつもの食べ方にする。e0094270_2093812.jpg
やはり、豚丼なんか全く話にならないほど美味しい。りょうは彼女ちゃん料理日記2に登場する彼女ちゃんの豚丼はこの世のものとは思えないほど美味しいと思うくらいだから、決して牛丼至上主義者でもなんでもないが、吉野家に限って言えば、豚丼は牛丼の1/10の価値もなかった。いや、豚丼が悪いのではない、吉野家の牛丼が出来がよすぎるのだ。やはりあのブランドを作り上げてきた吉牛、おそるべきものなのだ。

まあいろいろ言いたいことはあるが、15年ほど前まであれほど不味かった牛丼を、ここまで美味しくした企業努力は凄いと思う。とりあえず、自分としては牛丼が食えるようになった(であろう)ことで、満足することとしよう。
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by ryouchanxp | 2006-10-04 11:54 | 外食 | Comments(25)
Commented by nami-nami at 2006-10-04 19:35 x
まるで経営学のケーススタディを読んでいるかのようでした。りょうさん、素晴らしい!最近ぼけまくっている頭を目覚めさせなければならないと感じました。

私も吉野家の判断は成功とは思えません。いくらこだわった素材を使えなくても、「牛丼」を食べたいお客様はいる。その人達の思いは企業として無視していいの?その人達を2年半も待たせるなんて企業として傲慢じゃない?長年の「吉野家」の牛丼ファンの気持ちを全く考えていない、お客様を向いていない企業の戦略は成功するはずはないと思います。

これから吉野家がどのように復活(できるのかは疑問ですが)するかを見守っていきたいと思いますが、またその際はりょうさん独自の分析でコメントを読みたいなと思いました。
Commented by 美咲 at 2006-10-05 01:04 x
美咲的に前は
牛丼;松屋≧吉牛
豚丼;吉牛≧松屋
だったんですが、最近知った!!すき家はメニューも多いしゆっくり食べれるから、すき家がナンバーワンっ!
と言う事で、美咲は吉牛否定派です!!吉牛なんてこれからも行く気しないね。牛丼の玉葱まずいんだもん。
吉牛が牛丼やってたら、美咲はすき家に行く事もなかったと思う―。
でも、京樽の社長は吉牛の社員らしいよ―誰だか知らないけどw
Commented by kent唐人 at 2006-10-05 03:52 x
うーむ、長いので途中で切り上げた!w 食ってきましたか~。自分は肉が少なくて、味も思ったほどではなくてちとがっかりでしたね。すきや派なのもありますけどw
Commented by まめあっこ at 2006-10-05 10:32 x
私はいわゆる外食チェーンで牛丼を食べたことがないので、味についてはよくわかりませんが、
吉野家の戦略は否定しません。
吉野家ブランドの牛丼を味を変えてまで提供することは、ブランドの毀損につながると思います。
代替の牛肉を使って味を変えてまで牛丼を提供したところで、
吉野家の牛丼を食べたいとおもっている消費者は満足するでしょうか。
であれば、その間はほかのブランドの牛丼を食べてもらおう、というのが吉野家の選択だったのだと思います。
ブランド力でビジネスしているものにとって一番恐ろしいのはブランドの毀損です。
リブランドで成功したブランドは少ないと思います。
COACHとかはまったく路線変更したために成功した例ですが、
同じ牛丼で勝負するのであれば、吉野家が味を変えるということは致命的なんだと思います。
消費者を満足させることと企業価値、株式価値の向上は別なので、
上場企業である吉野家にとって、株式価値の観点から考えると、その戦略は成功とはいえないかもしれませんが、
吉野家ブランドの保護から行くと成功したのではないでしょうか。
だって、1日限定牛丼復活祭のときあんなに並んでたでしょ。
Commented by kittyT子 at 2006-10-05 10:57 x
吉野家ってみなさん騒いでますが牛丼をココ最近食べれるよーになったあたぃとしてはナニが店によって違うの??やっぱり秘伝のタレ??
築地にある1号店は1度行ってみたいですな・・・
ちなみに最近は松屋よりもすき家派です!!!
どなたかと同じ意見。
Commented by ryouchanxp at 2006-10-05 12:35
→namiちゃん
この問題については、2年半という長期間が最重要ポイントなんだよね。
マーケティングの観点から(こりゃあんたの方が専門だがw)、
飢餓感の創出とか、広告宣伝費(テレビで取り上げられる)とかで、
理解できるファクターはあるにはあるが、問題は、2年半。
この間に、「企業ブランド」は徹底して堕ちたんだと思うよ、まちがいなく。

→美咲ちゃん
吉野家、松屋ともに豚丼1回づつ位しか食ったことないから、豚丼は知らんw
りょうは牛丼は、たつ屋>>>松屋≧吉野家>>>その他 だったから、
そんなに吉牛フリークという感じは全く無かったんだけどね。
ところで、そのすき屋こそが、上記の「ゼンショー」なのよ。
案の定、吉野家ゼンショーに客奪われてるしw
Commented by ryouchanxp at 2006-10-05 13:33
→まめあっこさん
本文の書き方が悪かった(というか、あなたの話を読んで気が付いたw)んだけど、
商品ブランドと店舗ブランドって、重なり合った別のブランドなんですよね。
ブランド論的観点から再度上記を言うなら、商品ブランドを守ろうとするがために、
店舗ブランドが徹底して汚れた、とでも言いましょうか、ブランド部分については。
そして、店舗名=企業名である吉野家は、その影響は企業ブランドにまで及ぶ。
読んでてもうひとつ気が付いたのは、自分の中で既に吉野家は「不味い店」に成り下がった。
松屋、すき屋、牛丼太郎w、他には行くのに、吉野屋には全く行かなくなった。
最初は、吉野家行ってあれこれ、マーボ丼だの焼き鳥丼だのいろいろ食べてたんです。
しかし、どれもろくな味はしなかった、もちろん豚丼しかり。
そして、ここ1年では記憶にある限り1度も入っていない。
んで、本文牛肉についてのくだりは、多分まさに自分の実感なんですよね。
「入ってみたけど、何で牛肉メニューないの?仕方ない、これにしよう」の連続で。
「吉牛」て言うくらい、牛肉のイメージを持ってる吉野家、あって当然だと思って。
Commented by ryouchanxp at 2006-10-05 13:34
(つづき)
結局この2年半、吉野家は牛丼でつくった店舗ブランドイメージによって、
客を裏切り続けていた歴史のはずなんです。
店閉めてたならともかく、他の、牛肉ですらない食べ物を提供してたんだから。
何も犠牲にせずに、商品ブランドを守れたなら、おっしゃるとおりだと思います。
しかし、その商品ブランド死守の裏には、店舗ブランドの徹底破壊があるわけです。
そして、もちろん商品ブランドと店舗ブランドは、消費者の中で思いっきり重なってる。
片方が壊れて片方に影響しないなんてことは、おそらくないでしょう、
企業=店舗=商品が、完全に一体化したブランドだったこの場合は。
そして、吉野家が何よりも失ったのは、企業ブランド。
「牛丼業界ナンバーワン企業」はもう既に、吉野家ではなくなってしまった。
その地位今、「ゼンショー」による「すき屋」になりました。
Commented by ryouchanxp at 2006-10-05 13:34
(つづき)
ナンバーワンであることのブランド力って、大衆マーケティング上もの凄いものがある。
それは、ブランドが先行するというよりは、品質が先行してブランドを新規に構築していく力。
逆を返せば、あの不味かった牛丼屋吉野家が、今のブランドを築けたのも、そのおかげといえる。
地位が人をつくるじゃないけど、マッキントッシュよりはるかに低品質だったマイクロソフトが、
今やコンピューターのデファクトとなり、品質も遜色ないどころかそれ以上になった。
ブランドという観点から言えば、もはや他の選択肢すらほとんど許さない圧倒ぶりです。
吉野家だって、ナンバーワンであったからこそ、あれだけ美味しくなったんだと自分は思います。
それが、今やこの日記のレスだけ見ても2例、客はナンバーワンゼンショーの「すき屋」に流れている。
そして、まめあっこさんも容認する丼モノ屋、なか卯も、ゼンショーです、ご存知でした?
ブランドと企業価値って、分けられるものでもないと思う。
それは、結局力のある企業こそが品質を向上させることが可能で、
それにより新たなブランド構築がなされていくからです。
Commented by ryouchanxp at 2006-10-05 13:34
(つづき)
こう書いてきて改めて自分が吉野家の戦略に嫌悪感を抱く理由がわかった気がしたのは、
彼らの戦略が、「守り」に徹していたからだと思う。
しかも、2年半も客をないがしろにして。
その間、ゼンショーは徹底して攻めた。
自分にとっての、吉野家の「攻め」とは、違う部位を使って同様の味を再現すること、
牛丼の火を消さないこと、そしてせめて、牛肉については最後まで拘ること、
それだったと思います。
企業経営においては、常に攻め続けなければならない。
決して、遺産を守るような経営をとってはならない。
絶えず進化しようとする経営こそが、企業に求められるダイナミズム、企業の存在意義であり、
それにより最終的に、消費者が品質向上、価格低下の利益を得る、
それが資本主義社会だと思うから。
なんか言葉足らずな感じですが、反論書いてていろいろ考えて、
非常に整理することが出来ました。
ありがとうございました!
Commented by ryouchanxp at 2006-10-05 13:41
→kent唐人
なんすか唐人てwww
ちゃんと読んで下さいよー、就活に役立つかもよw?

→ちーこさん
ちーこさんの場合も「客が流れた」わけじゃないけど、すき屋派ですかー。
ホント多くなったんですねー、すき屋派。
うーん、すき屋牛丼、前はそんなに美味しくなかったという記憶なんですが、
今はうまいのかなぁ。
今度久しぶりに食べてみようw
吉野家1号店は、なんか和牛使ってあって、なんか料亭みたいらしいです。
自分もそのうち、行ってみたいな。
Commented by まめあっこ at 2006-10-05 15:35 x
純粋に質問。
業界No1が吉野家からゼンショーに変わったのは知っていたけど、
それは会社対会社じゃなくて、ブランドでもすきやの方がうえなの?

そして、ゼンショーの商品力はなかなかです。
すき屋もなか卯もメニューが豊富だと思う。
メニューがあまり変わらない吉野家にくらべて、メニューの種類が豊富なすき屋、なか卯がゼンショーをNo1に押し上げたのかもしれませんね。
もちろん牛丼を食べたい消費者が流れたのも言うまでもありませんが。

企業が新しいものをもって責めに出るのは比較的勝負に出やすいことだと思います。
築いてきたものがなく、ゼロからスタートするから。
それに引き換え、定番商品を変える、というのはどんな業界においても勇気のいること。
どんどん新商品がでるこの世の中、でも消費者はすぐに飽きてしまい結局定番商品に戻る。
カップラーメンの業界が良い例ですよね?
あんなに種類が豊富な中で日清のカップヌードルが世界中から愛されているのはきっとそういう理由でしょう。

って、なんかまとまりがなくなりましたが、以上「未成年の主張」でした。
Commented by ryouchanxp at 2006-10-05 16:47
ブランドを定量的にはかる手法も存在しますが、それは「計算上の企業価値」同様、
前提とした係数を変化させることでいくらでも変化するので、あえてここでは、
ブランドの定量価値と順位等には触れていませんし、結果自分はそれについて、
あまりにも詳しくないので、その質問には残念ながら答えられません。
無意味だと思うからって、勉強しないのはとても悪いくせですw
で、上記コメント欄で述べているのは、いわば業界No.1であることだけで、
既に強烈なブランド力が発生するということについての話です。
例えばビールとかでも、「No.1」というだけで選ぶ人間の、なんと多いことか。
だからビールは、やたら「No.1」を打ち出した宣伝が多い。
そう、安価な飲食業において、No.1は極めて重要なブランドになるのです。
そしてこれは、この2年半で吉野家という企業ブランドが、
そして吉野家の牛丼という商品ブランドが明らかに失ってしまった、
極めて重要なブランドファクターです。
このブランドと将来キャッシュフローと企業価値(≒時価総額)を同時に失ったのが、
吉野家のこの2年半でした。
Commented by ryouchanxp at 2006-10-05 16:47
(続き)
味について「出来ないからやらない」という姿勢が、問題だと思うのです。
ショートリブでなければダメ、それは、絶対だったのでしょうか?
そして、企業アイデンティティを外した、しかも不味い代替メニューの数々。
吉野家は、「牛丼」以前に「牛肉」の専門家であってよかったはず。
何で豚丼、炙りチャーシュー(豚肉)、焼き鳥、麻婆、カレー、シャケいくら!?
松屋をはじめ、他社が豚丼に走るなか、牛肉に拘り続けていたら、
あくまで自分の予想ですが、今の姿は絶対になかったでしょう。
それこそ、新たな定番メニューが完成していたかもしれない、今頃。
施設や既存店のオペレーションの問題など、自分は一切問題にしたくない。
店舗のスクラップ&ビルドは当然の話、いいチャンスだということで、
企業の進化のステップとして、積極的に行って対応すればよかっただけ。
例えば単品メニューしか対応できない小型店を、すかいらーくの「SGASTO」の如く別ラインとし、
対応力のある大型店用にさっさと牛肉の新メニューを投入していれば、
今の勢力地図は、絶対になかった、というか自分は今でも吉野家行ってたでしょう。
Commented by ryouchanxp at 2006-10-05 16:48
(続き)
そもそも経営者として、「永遠に米国産が入ってこない」リスクを考えない方がダメです。
多分、安部社長は2年半ももめるとは夢にも思っていなかったのでしょう。
常に最悪を想定すべき経営者の行動としてそれこそ、他人頼み、最低の経営判断です。
永遠に牛丼売れない事態になったら、どうするのでしょう。
現に、ゼンショーHPでは、今でも米国産牛肉は安全じゃないと、強く主張しています。
http://www.zensho.co.jp/fspu/20060915.html
対吉野家をにらんだ主張だというのは猿でもわかりますが、説得力あるし、
自分はそれでも一切そんなこと気にしませんがw、同調する日本人も数多くいるでしょう。
つまり、吉野家の戦略の全ては「米国産牛肉ありき」なんです。
自分はこういうのって、経営とは言わないと思っています。
自分は、ゼンショーと吉野家をわけたものは、進化する意思と、
進化を止めて守りに入った意思の違いだと思っています。
吉野家牛丼復活祭のCMに、ちょっと目頭が熱くなる自分ではあるものの、
この2年半の吉野家の経営姿勢は、やはり肯定することは出来ません。
Commented by ryouchanxp at 2006-10-05 16:55
なお、No.1論の「ブランド力」以上に重要なものが、過去の吉野家やマイクロソフトを例にとった、
「企業力が品質力に繋がる」という事実です。
ニッチ企業と異なり、主力商品が世に知れ渡る規模の企業においては、
企業の力が確実に商品力に影響してくる。
少なくとも、自分が会社の近所だから「仕方なく」食べてたすき屋、
今は随分と違うものになっている模様。
それも、この議論においてはとても大事なポイントなので、
再度述べておきます。
Commented by みず吉 at 2006-10-05 22:25 x
りょうさん、ヤバイっす。文章長すぎて、ついにギブアップしちゃいますたw
これは、拷問っすw
Commented by ryouchanxp at 2006-10-06 00:42
す、すみません('A`)
Commented by まめあっこ at 2006-10-06 10:04 x
たしかに映画の宣伝のうたい文句とかって「全米No1」がおおいね。
いくつNo1があるんだ!とテレビに向かって突っ込んでます。

んで、すき屋の牛丼はどうでしたか?
きつねうどんも美味しいのでぜひ食べてみてください。
Commented by フロイト at 2006-10-06 11:06 x
ryouさんのこだわりは知ってるので、拷問は笑えてしまいます。

吉野屋といえば、その昔倒産したときに政府がお米の消費量の落ち込みを気にしてコメントを出し、
結局西武流通グループ(確か?)傘下になったことを思い出します。
食料政策って、こんなことでいいの?
まあ、牛丼が常食ではないので不思議でしたね。

ただ、上京してはじめて新橋駅前で食べた時は東西の文化の違いを感じることもなく
おいしく食べました。
ただ、29年前から途中味が変わったようにおもえるんですが。
牛丼販売を中止して、吉野屋は違う吉野屋になったと思いましたが、まさかブランド論が展開されるとは。
食料の国内自給率など思うと吉野屋が牧場経営までして
牛丼を守る姿勢を見せてもいいのではないかと思いますが、店鋪の開店閉店のスピードを考えると
企業努力は存続だけの方向ですね。

で、質問ですが具の違い以外に牛丼とすきやき丼って違うんでしょうか。
Commented by ryouchanxp at 2006-10-06 13:59
→まめあっこさん
昨日食べたなか卯の牛丼、多分すき屋で提供されているものと同じだと思うんですが、
何故か驚くほど美味しかったw、イマイチだった昔の面影がありません。
これぞ、企業の進化のたまものなのでしょう。
つーか、美味しかったですよね?(爆笑)
次回こそは、吉野家で一緒に特盛りをひとつ頼んで、食べましょうw
店員に怒られないように、もうひとつ何か頼んどいてwww
で、うどんは、やっぱり丸香に行きますwそのうちご一緒しましょう!
Commented by ryouchanxp at 2006-10-06 14:02

→フロイトさん
29年前かー、さすがに知りませんけどw、25年前なら食べました。
まちがいなく、たいして美味しくなかった!それでも食べてたけどw
15年前、江東区西大島で食べた吉野家は、不味さに感動すら覚えました。
多分、何か間違ってたんだと思いますが、あれは記憶に残る不味さw
それが、10年くらい前から、随分と美味しくなってきたんですよね。
食べてちょっと感動するくらいに。

で、吉野家の持つブランド力は、凄まじいものがあります。
多分多くの人は、ある程度妄信的に「吉野家の牛丼は美味しい」と思い込んでいる。
これぞ、最強のブランド効果です。
そのブランドが、上記の「店舗・企業ブランド」の破壊で、どうなっているのか、
それが今後の吉野家の推移における、最重要ファクターです。
Commented by 生姜兄貴 at 2006-10-09 08:48 x
今,連休で自宅にいるので,なが~~~い文章(レスを含め)をディスプレーで全て読みました。
写真,図,グラフなどを挿入して,体裁を整えれば,これって,立派な論文になっています。
りょうさん。。の恐るべき実力のほんの一部ですが見させていただき,ありがとうございます。
Commented by ほあみ at 2006-10-09 16:42 x
みゆき姐さんがすきだって言うからさ~、ライブ帰りに無理やり2,3回食べたことあるけど美味しいとは思わなかったわね。ねぎとタレだけでご飯食べたいと思ったくらい。てか、吉野家とか復活するとみんな行列してまで食べたいわけじゃない?私の味覚がへんなのかなぁ~。
Commented by ryouchanxp at 2006-10-10 03:44
→兄貴
まあ、牛丼についてそこまで思い入れがあるのです(爆笑)
つーか、一応企業経営及びブランディングについては、
過去「実践する」立場におりましたので、詳しいちゃー詳しいですな。
特に本文よりも、まめあっこさんに突っ込まれてからのレスの方が、
圧倒的に優秀な論述になってるところが、実は情けないwww

→ほあみーちゃん
そもそも、肉食えないほあみーちゃんがうまいと思うわけないじゃんかwww
でも、例え肉食えるという立場の人間においても、
卵を混ぜなきゃ単なる糞不味い食い物だと思いますぜ、自分も。
吉野家は、あくまで卵つけて何ぼ。
すき焼きを溶き卵で食べた方が美味しいのと同様、
牛丼も卵が必須アイテムです。
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