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戦闘機

自分の車について、ある方に言われたことがある。

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そりゃそうだ、本当に首都高で闘う車なんだから。
FD3S 普通にはRX7と言われる製造中止になった国産車を、改造しまくった車。
スポーツカーというより、レーシングカー。


ただ、コンセプトは、「自由」。
高速道路を、下道を、自由自在に走れる車。

圧倒的な加速力を生かして、先頭に出ればどの車線も選択できる。
短い全長は、車線変更を自由自在にさせ、縦列駐車にも有利だ。
この全長と加速力で、不快な車を鮮やかにパスして、気持ちよく疾走できる。
軽い車重と強烈なブレーキ力は、次元を超えた高速走行を可能にさせる。
国産車最速のコーナリング性能を生かして、カーブで他の車を置いていける。
この車の現在の査定価格よりも金をかけたカーオーディオは、
大音量で素晴らしい音楽を聴かせてくれる。

道路というのは、本当に実力社会だったりする。
まあ、シーンによってその実力の尺度は異なるが。
渋滞だと、やはり大型ダンプとベンツが有利だろう。
しかし、高速道路に出れば、車の真の能力がその序列を決める。
速い車にはオーラがある。
自分の車に後ろに付かれて、湾岸でどかない車はあまりいない。
そんな自由も、この車には存在する。

今日も戦闘機で門前仲町から赤坂に通勤。
月曜から金曜の夜までは、とても堅いお仕事につく。
そんなつまらん仕事だが、通勤は自分にとって、ひとつの楽しみだ。
毎朝のカーブにも、飽きることはない。
今日は昨日よりうまく曲がれたなどと、たわいもないことに喜ぶ。
帰り道は、毎日がバトルだ。
246から内堀通りは、空いていればスーパー級の高速コースとなる。
最高だと140キロ程度までのスピードで、皇居の脇を疾走する。
わずか数百メートルの間に車を100台以上抜いてみたり、
大型バイクと真剣に張り合ってみたり、
いきがっている中型バイクを、それこそカーブでぶち抜いてみたり。
傍から見てたら異常な車だろうなぁ。

俺の勤めるこの会社の入っているビルは、外資の金融機関がうじゃうじゃ入っている。
だから、地下駐車場は、まるで高級車の展示場だ。
フェラーリ、ポルシェ、アストンマーチン、ベンツSLCLなんかが当たり前のように停まっている。
そんな中に、国産のこのボロ車があるわけだが、
自分は恥ずかしいと思ったことが一度も無い。
一生乗りたい車に出会えた。
そんな幸せは、そうそう得られないものだろうから。

毎日を楽しく過ごす方法だから、これは自分にとって立派な生活の智恵なのだ。
by ryouchanxp | 2005-10-24 01:27 | 生活の智恵
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